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2019年9月新入生対談

 

2019年5月某日、9月にInternational MBA入学を予定している私費・社費の二人の新入生にお話を伺うことができました。

 

はじめまして。きよぴんです。

私のバックグラウンドは薬学修士、薬剤師です。製薬企業で研究開発を8年程度行い、その後シンクタンクのコンサル職としてライフサイエンス領域の先端技術を事業化・産業化する企業向けの戦略コンサルや国向けの政策提言をしています。

 


きよぴんさんは私費ですよね。では社費のモカさんお願いします。


よろしくお願いいたします。私は金融機関に勤務しています。もともと本を読むことが好きで、MBAホルダーが著者の方の本を読むことも多く、大学生の頃から漠然とMBAに憧れがありました。

キャリアのスタートとしては、大手企業クライアントを担当する部署におり、その後、新規ビジネスを担当する部署でフィンテック関連などスタートアップの会社を担当することになりました。そこではMBAホルダーと出会う機会が増えてきて、やっぱり自分もMBAを目指したいなと思っていた矢先、地方勤務となり、そこで自動車業界を担当することとなりました。新しい担当業務も刺激的ではありましたが、やはり自身がビジネスパーソンとして飛躍的に成長する機会としたいと考え、2018年2月からMBA受験の準備を始めました。

 


ありがとうございます。卒業直後と、その先、長期的にどんなキャリアを描いてらっしゃいますか?


私は一貫してライフサイエンス領域に携わってきており、自分の会社や事業を持って不治の病を治す医薬品を開発したいです。社会課題を考えながらも外部からの力に大きく左右されず自分のやりたいことに注力できる、起業を目指していきたいです。

もしくはそのような起業家を支援し、日本発の医薬品を継続的に生み出せる環境を作る仕事にも興味があります。しかし、自分に不足しているネットワークや知見を考えると、卒業後はVCか戦略コンサルに行きたいと思っていますが・・・、ここは考え中です。

 


業界的にもまだまだ新しくチャレンジできる領域があり、数年前にシリコンバレーにも支社を出したのですが、そこではまだ日本人スタッフが10人程度しかおらず、そこへいけば若くしても先頭切ってやれるような状態にあるんですね。

その為、MBA取得後は現在の会社で「収益の柱・収益構造」を一気に変えるような仕掛けや、ビジネスモデル構築を行い、業界・会社をリードしていきたいと考えています。

 


IEの社費生は会社にしっかり残って貢献する方多いですよね。プログラムそのものは刺激的なんですが、Lab Period等カスタマイズがかなりあるので、入学時にしっかり目的意識がないと他の人に流されてしまうんです。だから、目的のためにIEのMBAプログラムをこんな風に使い倒そうって決めて入学する人が多いですね。ですから会社に戻って貢献できるのだと思います。

ところで先ほど、ちょうど受験の話が出たので、受験のタイムラインについて教えて頂けますか?

 


2年前の2017年8月頃にMBAへ行こうと決めてすぐ予備校のアゴスに申し込みました。

ですが、その時は残業時間が200時間を超えていました。

 


それはすごい時間・・・・!


はい、、、なので勉強時間としては月100時間確保が体力的に精一杯で当然疲労で集中もできず、アゴスには予習・復習無く、ただ行くだけみたいな感じになってました。結局その後2018年4月末までほぼ何もできずにいたんです。

そもそもTOFELとIELTSの選択については、勉強開始当初、日本人がTOFELと比較してIELTSで高点数を取りやすいとネットで見て決めました。4月から本格的に始めて5月ぐらいにIELTS Overall 6.5取れました。

IEの要件OA 7.0まで楽勝じゃないかと思い込んで、IEオフィスにコンタクト取りながら進めていった感じです。

 


そんなに残業とか多い中でスコアメイクしてくの大変じゃなかったですか?


そうなんです!両立が凄く大変だったんですけど、GMATを2回目受験後に敢えて捨ててしまいました。


IEGATがあるとはいえ、GMAT2回目での決断は早くないですか?


2018年11月頃にGMAT2回目受けて、納得のいく点数では全く無かったんですけど、IELTSも結局OA 6.5のままステイしていて、この状況で本当に今年出願できるのか非常に厳しい状況でした。

なので、覚悟決めて他は一旦捨ててIELTSだけに集中したのが出願直前の12月ですね。IELTS7.0が取れたのが1月。

そうすると第一志望のIEに合格するために、GMATスコアメイクするより、IEGAT、オンラインアセスメント、インタビューの準備に全てのエフォートを割くことにしました。

 


なるほど。確かにIEは総合的に審査をしていくので、ナイス判断だったかもしれませんね。

モカさんはどうですか?社費だと勉強する時間、いただけたんでしょうか?

 


私の部署はMBA社費候補であることをオープンにしない方針でした。その為、直属の上司の課長と部長しか知らず、周囲からも、普通のパフォーマンスを求められる環境でしたが、おかげさまできよぴんさんほど残業時間は多くなかったのでバランスは取れました。


元々語学はあまり得意ではなかったということですけど、英語はどのように勉強されましたか?


社内の選考で、まずTOEICスコアが必要だったので、毎日地道に英語を勉強し、TOEICを300点くらいあげて、2018年の2月に社内選考に通りました。社費生として、この1年間で進学を決めなければならず、時間的な制約があった為、あまり情報収集をせずに、すぐにTOEFLを選んだんです。そしたら、その後の社内説明会の時に代々の社費派遣された人たちから、絶対IELTSがいいと言われたんです。笑  

私はAGOSのTOEFLの授業をフルフルで申し込んだ後だったのでIELTSに変更するわけにもいかず、夏くらいまでやったんですけど、点数が全然伸びなくて、やばい状況でした。勉強仲間からの強い勧めもあり、夏からIELTSに切り替えました。

やってしまえば同じ英語なので、11月にOA7.0を出すことが出来ました。一方でGMATは相当苦労しました。レッスンも相当受けましたし、勤務地のある地方から毎週都内にまで新幹線通学していたのでお金はかかりましたが、一回きりの勝負だと考え、やりました。

 


アプリケーション出したのはいつ頃でしたか?


3月上旬です。IEGAT受験直後に出しました。


私は1月10日くらいの回のIEGATを受験して、1月末にアプライしたんです。


そうでしたね。面接前のオンラインアセスメントはどうでしたか?


私は特殊で、すごいたくさん出願してるんですよ。14校くらい受けてます。


 

  二人

 

 

えええ??!!!(驚)


笑) 自分は結構苦労するだろうなと前もってわかっていたので、受験準備を始める前から、場数踏むために、多くの出願をしようと決めていました。

IEの前に10校以上の面接を受けていたので、面接の際の効果的な伝え方がわかってきていた感覚がありました。オンラインアセスメントもIEの時には3回目だったので、初めてじゃない分、割とできたと思います。アメリカやフランスの学校でも取り入れられていたので。

 


私もスピーキングは苦手でした。ただIELTSのスピーキングスコアは日本人にしては良い方だと思ってたんですが、やはり地のスピーキング力には自信がなかったので、早めに出願の2か月前から準備を始めました。

IE在校生に連絡取ってどのような対策をしたか聞きました。PCでビデオの角度・照明の使い方、有用なサイト、カウンセラーなどアドバイスを受けました。自分なりにはGMAT club含めてネット上で過去問を100問程度収集して、それをBest Teacherという Skype英会話の先生に実際に出してもらってもいましたね。中にはトピックがビジネス寄りで、なおかつ日本人が得意じゃなさそうなものもありました。そこは先生に聞きながら自分の考えをブラッシュアップしていきました。

 


照明も調整が必要だというのは・・・、確かに言われてみればそうかもしれないですね。


照明やビデオの目線の高さですね。あとは、背景で綺麗な壁紙にしたり、そのようなところまで気を配る必要があると教えてくれた在校生の方がいて、凄くありがたかったです。

オンラインアセスメントについて、TOEFLしてる方はコンピューターに向かって話すのは慣れてると思うのですが、IELTSはそうではなかったので。

 


確かに、印象も大事ですよね。では、進学先としてIEを選んだ最終的な判断を教えて頂けますか?


私の場合は年齢が高めでしたので、一年制のヨーロッパ、その中で将来起業などスタートアップ界隈に身を投じたかったので、アントレに強い学校となると2~3校に絞られました。

アラムナイと話していく中で感じたのは、IEだけ明らかに協力的だったことです。そのようなコミュニティに自分が入りたいかどうか、そして入ってネットワークを活用できるかって考えた時に、結構早い段階でIEにしようと決めていました。

 


去年のアゴスの夏祭りの時も真っ先にブースへ駆けつけて来てくれましたよね!


そうです。その前から既にIEがいいと思っていました。アゴス夏祭りではブースに行くとアラムナイは面白い方が多かったです。笑 

麦わら帽子やキラキラのヘッドホンつけたDJみたいな方がいました。アグレッシブな仲間と切磋琢磨したいと思っていたのでIEの雰囲気が私には合っていると思いましたし、そのようなフィット感が私にとって重要でした。出願までに20人程のアラムナイには会いました。

 


私は社費で1年制のプログラムのみ受験可能でしたので、ヨーロッパのスクールを中心に、合同のイベントに沢山出ていく中で、少しずつ情報収集していきました。私も結構きよぴんさんと近くて、アゴスの夏祭りの時の、IEのあの独特の一体感って他のスクールと違うんですよね。受験生の立場ですけど、ブースに行くと、結構横のつながりの強さって感じました。距離はすごく近くて、色んな方がいるなって、私もああいう雰囲気のコミュニティで学びたいと思いました。

キャリアの面でも、新規ビジネスや、海外の拠点の立ち上げ等をやっていきたいと思っているので、そういう時にアントレ系に強いのがいいなと思いました。

会社の先輩でIEを卒業した方と話した時に、厳しくも優しい指摘をいただき、こういう環境で、刺激的な仲間と共に学びたいと思いました。その先輩からも、IEのコミュニティに入ってきて欲しいと思っているとフォローもしていただく中で、受験中はなかなか難しいなぁと思いつつ、でも常にIEを目指したいと想いを持っていました。そんな感じで最後は決めましたね。

私の場合、出願してから面接の案内が来るまで結構時間がかかったんですよ。1月末に出願をして、多分2月の末の方くらいまで連絡が来てなかったので、落ちちゃったと思い、落ち込んでいましたが、その後無事に面接オファーの連絡をもらいました。

面接が始まった時はオンラインアセスメントと同じ若い男性の方がいました。

 


あのビデオの方と面接したんですか?笑


そう、あのビデオの方が。笑

すごい早口。で、結構詰められる感じの面接でした。

私の二期上の方でIEを卒業した方に相談した時、結構詰める感じの面接官に当たった人もいたと聞いていたので、そのパターンだなと思って冷静に対応しました。笑  

一般的に受験生の間でIEって特殊な面接で難しいってよく言われている通り、今10億ドルあげるからどういう風に使うかビジネスプランを、とか中々難しい印象でした・・・。四苦八苦しながら何とかパッションだけは伝えようという感じでした。

 


私は最終的にIEだけでしたので一発勝負でした。そのため、とにかく練習を重ねなきゃと思い、1時間2万円程度のインタビューカウンセラーのレッスンを15回程度、ネイティブ講師がしているアットイングリッシュというskype英会話レッスンも15回程度、そしてBest teacher英会話、など組み合わせて、毎日1時間の練習を2か月弱、ガリガリ続けました。

 


アゴス夏祭りの時に、ブースで日本オフィスの飯野さんとお話をさせていただいたんですけど、その時に「日本人はクラスで英語のディスカッションができる人か良くみてるよ」と教えていただいたのは印象深く残っていました。

私もskypeの英会話をやってるんですけど、クラスでのディスカッション等を相当イメージしながら、かなり準備をしましたね。

 


皆さん創意工夫したんですね。合格発表はタイミングは皆さん違いますが、どうでしたか?


私は2月末に面接を受けて、一週間後ぐらいでしたね。


私はスケジュール的にギリギリでしたので、今年9月の枠がなければ来年1月にした方がよいかアドミッションに相談しました。

それでも9月で良いということでしたので、3月8日にIEGAT受けて、2日後に出願したら、その次の日にオンラインアセスメントの連絡来て、その次の日にインタビュー日程調整しましょうって連絡を受けました。それはもう異常な速さでした。笑 

結局出張もありインタビューは一週間後ろにずらしてもらい、3月26日に受けました。

そこから2週間後に合格通知をいただきました。でも、他の皆さん10日間で連絡来てたのですが、私は2週間来てなかったんで、もう落ちたなって思ってました。

 


話は変わりますが、IEやマドリードで楽しみなこと、逆に不安なことはあります?


以前IEオフィスが開催していたマドリード生活についてのセミナーを受け、ある程度の知識はありますが、実際にマドリードには行ったことが無いので、生活スタイルや住環境は不安です。

あと授業では東京で開催されているマスタークラスにはほとんど出席し、雰囲気を掴むようには努力していましたが、実際はまだわからないですね。

 


私は授業がどれくらい大変かというところと、スペインにせっかく行くので、スペインの文化に積極的に触れたいと思っています。少しですが、スペイン語のレッスンも受けてます。

結構英語は通じるから大丈夫という意見も耳にしますが、せっかくなのでローカルの方とコミュニケーションを取れるようにしたいと思っています。それは結構楽しみにしてますね。私は国際経験がそんなにないので、他の国の方とのアクティビティは全く未知数ですが、不安はありながらも、チャレンジ含めて楽しみたいなと思っています。

 


最初はカオスなグループワークになると思います。笑 

みんな厳しい受験プロセスをくぐりぬけた自信満々の状態で、しかも世界中からくるので。笑

多様性豊かな中では時には衝突やフラストレーションもあるでしょうが、狙いはまさにそこなんですよね。敢えて初期段階でコンフリクトを起こさせることで、人間性を磨き、チームとしてもよりよくまとまっていくという。

学校は言ってみれば実験室みたいなものなので、最初から完璧を追求せずに、早い段階で小さな失敗を繰り返し、仲間とリフレクションしながらうまくできるようになったらいいんじゃないでしょうか。

 


在校生の方からも、グループディスカッションでみんながわーって言いたいことを言って、それをずっと最初は聞いてって、ホワイドボードに自分なりに整理をしてあげる、そういう役割もあるよってアドバイスをもらいました。

それもそうだなと。でも、逆に自分が中心となって、議論を巻き起こすときもあった時もあったほうがいいかな、色々なことに挑戦したいです。

 


あと、就職活動についての情報収集は結構してきたつもりではいるのですが、具体的にスケジュールや踏み込んだ内容は今、在校生に聞きながらクリアにしています。

アラムナイの方が凄く協力的で本当に助かってます。皆さんそれぞれ戦略が全然異なり、ボスキャリに行く人がいれば日本に帰ってきてから落ち着いて活動したという方もいました。

自身のネットワークをフル活用しながらもLinkedInやFacebookも使ったという方もいました。どの方法が自分に合っているか考えなきゃいけないですね。

 


就活に関しては色々な卒業生がいるのでパターンは多様ですが、コンサルなど目指す業界によっては王道やメソッドの蓄積がありますから、遠慮せず卒業生や在校生に聞きながら進めていくといいですね。

お二人ともありがとうございました。これから渡航準備でお忙しいでしょうが、引き続き準備にスペイン語に、頑張ってくださいね。