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卒業生インタビュー:伊地知 健さん(IMBA2018)

IMBAサクセス・ストーリー:伊地知 健さん:国際金融公社(IFC)Associate Investment Officer

(IE Business School 公式ブログからの和訳。読みやすさを優先し、内容が変わらない範囲で一部意訳があります) 

 

2018年のIMBA入学前、ラテンアメリカで6年にわたり投資家・運営者として再生可能エネルギーやベースロード発電資産の開発・管理を経験してきた伊地知 健さん。伊地知さんはプロジェクト・ファイナンス取引のスペシャリストとして、プロジェクトの利害関係者だけでなく、地域や国の持続可能な成長にも利益をもたらす経済的および社会的インパクトを創出することに情熱を注いでいます。2019年7月に卒業する伊地知さんは国際金融公社(IFC)からオファーを受け、2019年9月からメキシコで勤務する予定です。

 

 

IEの学生としての時間はどうでしたか?

 

テンポが速く、エキサイティングな道のりでした。多様な経歴を持つ素晴らしい人たちと出会い、インパクト投資やソーシャル・アントレプレナーシップに関連した実務経験を積めたことを特に嬉しく思っています。

 

 

IFCでのポジションに応募し、メキシコで勤務しようと思った動機は何ですか?

 

IFCは、世界銀行グループの民間部門で、新興市場で民間部門に資金提供することにより貧困を撲滅し、富をより平等に分配することを使命としています。IFCについて初めて知った時からそのミッション・ドリブンな特徴と、開発インパクトを創出するスケーラブルなアプローチが、私にとって非常に魅力的でした。

 

日本の多国籍企業でラテンアメリカの発電プロジェクトの開発、投資、および管理を6年間担当した後、私は開発インパクトがコアとなる仕事をすべき時が来たと感じました。自然とIFCが私のトップチョイスになっていました。

 

場所については、その仕事のためであれば、どこにでも引っ越すことを受け入れようと思っていました。最終的に、IFCはメキシコシティでのポジションをオファーしてくれました。以前働いていたことがあり、メキシコは私の大好きな国の1つで、その結果に感激しました。

 

 

MBAの卒業前で、どのようにして就職活動を行ったのですか?

 

私は実はIFCに2回応募しました。最初は、Young Professional Programが行われた2018年10月で、MBAが始まってから1ヶ月後のことでした。残念ながら、その時は内定をいただけませんでした。

 

2ヵ月後、IFC東京事務所の知人から、日本人の次期採用プログラムについて連絡がありました。これを新たな機会と捉えて、私は3月に応募したところ、幸運にも数週間後に内定をいただきました。

 

 

IFCでの役割はどんなものですか?また、キャリアにおける次のステップは何ですか?

 

Associate Investment Officerとして、開発インパクトを伴う事業を特定し、投資取引を構築・実行し、ラテンアメリカ地域におけるポートフォリオ・プロジェクトを管理することです。

 

インフラ部門ですので、以前の仕事といくつか似ている点があります。とはいえ、IFCのミッション・ドリブンな性質と内部の多様性が本当にユニークだと思います。そうした環境で仕事をし、プロフェッショナルとして成長することが楽しみですね。

 

 

伊地知さんを尊敬するMBAの後輩たちに何を伝えたいですか?

 

もし何かに情熱を持っていたり、目標を持っているなら、たとえどんなに小さくてもいいので具体的なアクションを取ることから始めてください。

 

いわゆる金融業界の経歴ではない私は、IFCに応募するキャンディデートとしては少し変わっていたと思います。幸い、早い段階からそれに気づいており、自分を差別化する必要性を感じ、私はIFCのスタッフのフィードバックとアドバイスを得ようと働きかけはじめました。その方たちからの話で、IFCが新興市場での実務経験を重視していることを理解することができました。そして、MBAが始まる数ヶ月前に仕事を辞め、タンザニアのソーシャル・スタートアップで3ヶ月間のインターンシップを引き受けました。そのことでレジュメが強化されただけでなく、私にとって非常に貴重な人生経験にもなりました。

 

近道などないことは時々あります。でも十分な情熱を持っていれば、目標を達成するために効果的に点と点をつなぎ、ギャップを埋める方法を見つけることができると思います。

 

 

就職活動においてどのような課題に直面しましたか?

 

1年間のMBAの中で、プログラム開始後たった数週間で採用プロセスが始まるものもあります。IFCの場合もそうですが、準備する時間とツールを効率的かつ効果的に見つけることが課題でした。

 

 

IMBAでの経験は、IFCメキシコの一員として仕事を始めるにあたり、どのように役立ちそうですか?

 

技術的なスキルに関しては、財務会計やコーポレート・ファイナンスなどの授業は、基本的な概念を構造的に学ぶのに役立ちました。ファイナンシャル・モデル構築コースを提供するIE Career Finance Trackでは、実践的なスキルを習得し、採用面接の準備をするのにも役立ちました。

 

対人関係のスキルに関しては、IEは非常に多様な学校なので、あらゆる多様な環境に飛び込み、成長するための素養を与えてくれたと感じています。

 

 

IEのキャリア部門は、採用プロセスにおいてどのような役割を果たしましたか?

 

私の場合、キャリア部門からのサポートは、内定をいただくのに役立ちました。IFCへの最初の応募の前に、私は国際開発とソーシャル・インパクト関連のキャリアアドバイザーであるShuo Xingさんからサポートを頂きました。

 

Shuo さんはIFCや同様の企業に関する深い知識を持っていて、私の履歴書とカバーレターにタイムリーかつ適切なコメントをくれました。また、彼女は定期的に、IFCによる会社説明会など、学生が採用担当者と直接関わることができる学内イベントを開催してくれました。

 

IFCへの2回目の応募の際、Shuoさんに次回の面接について知らせると、彼女はトップクラスの開発銀行のエグゼクティブとの模擬面接を設けてくれました。言うまでもなく、私はそのセッションで非常に貴重なフィードバックをいただきました。

 

個人的に、キャリアのサポートに非常に満足し、感謝しています。今後もすべての候補生が同じように包括的なサポートを受けられるように願っています。