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GMBA在校生体験記②

 

「こんなにも自分は出来ないのか。」そんな失意の下にマドリードを後にして帰ってきた記憶も随分昔に感じます。

2017年の9月にie GMBAに入学し、現在二学期の途中のRIです。

 

【MBAへのきっかけ】

 

元々、MBAにはずっと興味があり、行くならばトップスクールと思っていました。アメリカへ転勤し、買収先のメディカルデバイス企業のマーケティング部門で、アメリカ人だけのチーム、しかもMBAホルダーに囲まれて働いている中で、少しでも発言力を上げたい、という気持ちから再びMBAに挑戦しようという意識が生まれました。

 

近隣に有名なスクールもありましたが、金額、期間の観点から選択肢から外さざるを得ず、アメリカのオンラインのスクールを見始めました。しかしダイバーシティに欠ける部分があり、ならばと世界に視点を広げてみました。そこでスペインが好きだったこともあり、昔から憧れだったieが候補に上がりました。実際、近隣の有名なUSのスクールと比べても、ダイバーシティに加え、テクノロジーやイノベーションにフォーカスしているプログラムが魅力的でした。新時代を乗り切るにはマネージャーとしてそのような観点も必須という事も考え、ieの受験をし、合格し、そして入学が決まりました。

 

【MBAでの失意から、オンラインならではの挽回策へ】

 

胸が高まる気持ちでマドリードに行き、実際にクラスメイト達と顔を合わせて授業を受けます。

最初のチームビルディングの授業では、有名な教授のBalvinder先生の熱い授業から開始。トップスクールはこんなすごい教授がいるのかと感動。続いて経済学、ファイナンスという授業の流れで進むも、ネックになったのがやはり英語。

アメリカで勤務し英語を日常的に使用していても、初対面の有能なクラスメイト数十人の前で日本人特有のシャイさを発揮し、挙手が一歩遅れている自分に嫌気がさすことが度々ありました。最初のレジデンシャル期間は、自分自身のクラス内でのプレゼンスの低さに失意のもとにマドリードを去る事になりました。

 

しかし、程なくして、そんな完璧じゃない英語を話す日本人達にとって、実はGMBAが最適なプログラムではないかと思うようになり始めました。他の方も書かれている通り、平日はケーススタディをベースとしたオンライン・フォーラムでの記述式でのディスカッション。加えて、土曜日にライブの授業があり、プレゼンテーションやネゴシエーションなどの機会もあるインタラクティブな授業が行われます。

 

このフォーラムの仕組のお陰で、良く考えたら他のクラスメイトよりも自分の考えの方が面白い事も多いな、という事に早期に気づきました。さらに、均等な発言機会があるフォーラムで教授からも褒められる事によって自信がつき、ライブの授業でもガンガン発言するという良いサイクルを早期に生み出すことが出来ました。

この好循環でクラス内でのプレゼンスも上がったという実感が出来、かなり仲の良いメンバーたちを増やすことが出来ました。

 

こんな気持ちの変化と共に参加した、2度目のマドリード。自信満々で授業でガンガン発言出来る自分の変化にも驚きながら、クラスメイトとの結束力を強化した上で、現在二学期目が進行中です。

 

【Global MBAを勧めたい人】

 

国内外共にMBAの選択肢が増えてきているかもしれません。プログラム、クラスメイトの質を踏まえ、「会社を辞めてまでフルタイムのMBAは難しい」という方にはこのプログラムを強くお薦めします。ただし、他の方も書かれているように、時間の制約が多いです。ですから毎日夜中に仕事が終わるような方はエンゲージレベルが下がり、学びもネットワークも大きく失う事になると思うので、正直お薦めしません。

 

私も昔勘違いをしていましたが、MBAは地球温暖化を防ぐ方法論を教えてもらう場ではなく、仮に地球温暖化の方法を思いついたとして、周りを説得してリーダーとしてその目標を実現させていくスキルを訓練する場所であるのが本質です。

 

ieのプログラム、ダイバーシティはそれを最大化させてくれるプログラムだと確信しております。今も有名な投資銀行のスタープレイヤー、医師、起業家などとチームを組み、国籍、第一言語、宗教も何もかも異なるバックグラウンドのチームでプロジェクトをこなしています。

そんなチームをマネージした経験があれば、日本やその他の国でどんなバックグラウンドのチームメンバーでもうまくやって行く事が出来るという自信をつけながら、日々授業を受けています。

 

もし、今の会社での仕事がチャレンジングではない、グローバルに活躍するスキル、度胸が欲しいけどなかなかチャンスに恵まれない、MBAを取りたいけど会社を辞める気はないという方がいれば、人生に一度の大切なチャンスですので、是非ieのGlobal MBAに挑戦してみてください。