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2017年9月入学在校生対談 - Core Periodとダイバーシティ

勉強お疲れ様です!まずは簡単な自己紹介と、お二人がIEを選ばれた理由を、あらためて教えていただけますか?

 


国内私大の商学部卒で、職歴は保険会社の財務部門6年&中央銀行出向2年でコーポレートファイナンスのバイサイド、ポートフォリオマネジメント、金融政策の実務部隊などを経験してきました。社費派遣で、妻と1歳11ヶ月の長男を連れてきています。

 


高校まで日本で過ごし、大学はアメリカ(教養学部)、大学院(芸術系)はイギリスでした。その後、フリ〜ランスで活動したのち、故障などもあり、日本の大学で研究プロジェクトに参加して、先端技術に特化した製造業の会社で、経営企画部に在籍して、デジタルマーケティングの立ち上げなどに携わりました。

 


IEを選んだ理由は、(1) 会社より1年に限定されていたことをはじめ、 (2)国際的な業務経験が少ない→International Diversityに富むこと、(3)プロマネや新規事業立ち上げ能力を磨きたい→アントレ系に強いこと、(4)会社のデジタル戦略やFintech(保険業界ではInsurtechと呼ばれています)に関わりたい→テックに強いことなどを選考基準にし、最後はビジットでIEを始め欧州の複数校の在校生やアドミニにお会いして、IEがキャラクターに合っているように感じたのが決め手です。

 


IEを選んだ理由は、大学での研究プロジェクトでも、会社でもベンチャーに関わる機会が多かったので、アントレプレナーシップを学びたかったこと、そしてデジタルマーケティングをやっていく中で、世の中のデジタル化に対する流れ、そしてデジタルへの可能性を知り、デジタル系に強いIEを選びました。

 


なるほど。テクノロジーやデジタルが鍵のひとつだったのですね。ところで今お二人はCore Period真っ最中ですが、勉強のボリュームや大変さはいかがですか?

 


大変さは聞いていた通りで、 想像以上でもありませんでした。とはいえ、すべての課題が完璧に終わることはなく、量はかなりあると思います。ですが、いかにマネジメントするかも、学びのうちなのだろうと思います。元々のバックグラウンドにもよりますが、科目によって大変さが違うので、グループメンバーと一緒にやって教えてもらったりして、なんとかこなしているところです。どんな科目でもケーススタディがありますが、やはり現実にどういうことが起きるのかを知って、学ぶのは本当に面白いなと改めて思います。

 


Term1はハードスキル系とソフトスキル系の科目が半々で、いずれも授業前の事前準備としてケーススタディの読み込みが必要なほか、短期間のグループワーク課題が出されています。また、ハードスキル系の科目では個人のassignmentも断続的に投げ込まれています。ハードスキル系は証券アナリストの勉強や業務で扱っていた部分が多いためそこまで苦ではないですが、ケーススタディの読み込みは単に内容をなぞるだけでなく、登場する人物・組織の言動やデータに対する考察も必要なため、深夜までかかることもしばしばあります。また、せっかく準備をしていっても、授業の中で付加価値をつけながらアウトプットしなければ意味がないのですが、いかんせんスピーディーに議論が進むため、うまくいかないことも多いです。グループワークについては、7人かつフラットな組織なので、コンセンサスを得るのがなかなか難しいです。

Bさんのグループではケースも議論しているんですか?私のグループではケースは個人の裁量に任せることにしていて、グループ共通の時間では触れないことにしています。

 


ケースはグループではディスカッションはしていません。何か疑問などがあれば、適宜メールベースで共有しています。

 

 


今のところ面白いのはソフトスキル系で、Innovation in a Digital WorldとLeading People & Team。前者は、Digital Innovationのビジネスモデルを考える授業で、こういった科目がTerm1から学べるのがIEの真骨頂だと感じています。今後、企業への新技術の導入などがテーマになるそうなので楽しみです。後者は所謂Leadershipの授業ですが、主人公がMBA卒の中間管理職であることが多いので、ボス・部下・自分自身のマネジメントの間で揺れ動く感じが身につまされます。

 


あー、わかる。笑

 


ハードスキル系ではManagerial Marketingは全く土地勘がないので、知的好奇心的な意味で面白いですね。

 


全くもってバックグラウンドがないので、悪戦苦闘しておりますが、Financial Accountingが面白いです。仕事をする上での新たな見方を得ている気がします。教授が、全く会計のことをわからない人にもわかりやすく教えてくれるので、私には非常に助かっています。また、以前の業務で感じていた疑問が解消したりすると非常に面白いですね。グループメンバーに大学で教えていた人がいるので、授業だけではなく、彼女のおかげでさらに面白く感じられるのかもしれません。またLeading People and Teams などのソフト面の授業では、自分の思考を客観的に見ているようで、時々ぐさっと突き刺さりつつ、自己分析ができて面白いです。

 


確かにソフト系の授業は答えがないので、思考の幅が広がる感じがして楽しいですね。ただ、先週のビール会社のケースでは、国ごとのビールに対する志向を中心に教授が議論を進めていましたが、個人的にはその部分をもう少しデータで示してほしいなぁと思いましたね。議論が盛り上がりすぎて時間切れだったんでしょうけど。

 


そうですね、時々、国による違いがあまりにも大きすぎて、日本の話をするのは合わないかなあ、と思う時があります。先日の薬のマーケティングも日本の薬事法と照らし合わせると大分違ったと思います。

 


IEではグループワークが多いと思いますが、おふたりのグループメンバーはどんな人たちですか?

 


うちのグループ(※各セクションは8つのワーキンググループに分けられ、一般的にこのグループで課題を進めることになる )はかなり面白いと思います。 台湾系アルゼンチン人、イラン系フランス人、ドイツ系ブラジル人、生粋のマドリード人、アメリカ人、インド人、私ですね。直近の職場も、母国ではなくモナコ、シンガポール、ロンドンなど多岐にわたっており、期待していた通りのInternational diversityで満足しています。男女比も4:3でいい感じです。

 


グループで、コロンビア人(金融)ニカラグア人(金融)ブラジル人(ファミリービジネス)チリ人(リテール)フランス人(金融)インド人(起業家)、私の7名です。女性は私を入れて2名ですね。皆、効率的に仕事をしたいタイプなので、今のところ問題も起きず、うまく回っています。グループの役割もすんなり決まっていた気がします。ただ、プロジェクトの割り振りは最初からやっていたわけではなく、割と後から決まったので、その点、次回に活かしたいなと思います。最初はまだ時間があったため、全員が全部できてしまったのでつい、決めそびれてしまいました。グループメンバーは私とはバックグラウンドも、国籍もみんな違うため考え方が違って毎日、何かしら発見があります 。それだけ違うにもかかわらず、一緒にプロジェクトをして、時に騒いで楽しくやって、Diversityの醍醐味を感じているところです。

 


Bさんのグループは結構金融出身者が多いですね。ブラジル人のRもファミリーのAsset Managementですよね。うちはホテル、不動産、ITエンジニア、マーケ、金融リサーチ、金融サービスなので、割と分散している気がします。

 


確かに金融が多めですね。私自身が金融のバックグラウンドがないので、会計の勉強などではとても助けられています。

 


ただIEは他のビジネススクールに比較すると、金融やコンサルがそこまで多くなく、事業会社やサービス業の出身者が多い印象があります。